Objective-C Mac OS X プログラミング

Objective-C Mac OS Xプログラミング

Objective-C Mac OS Xプログラミング

買いました。Objective-C については趣味で 3 年、日数換算したら数ヶ月とキャリアが浅く、知識的にも最低限必要な箇所だけ、という虫食い状態が前から気になっていました。ADC でリファレンスを見ても、Objective-C の体系・言語仕様をキチンと習得できていないために、内容がするっと頭に入ってこないことも。こんな状態が長く続けば、無用な苦手意識を産むことになりかねません。そうなる前に手を打たねば、と思っていたところだったので、非常にいいタイミングでした。


語り口は平易で丁寧ですが、内容的には結構硬派な雰囲気。仕様は Tiger をベースにしてあります。これなら知識の棚卸しと再構築ができそうです。

Mac OS X Cocoaプログラミング

Mac OS X Cocoaプログラミング

最初に Objective-C を覚えたのは、名著「Mac OS X Cocoa プログラミング」、通称『ヒレガス本』でした。右も左もわからず、ただただ、「Mac OS X でプログラミングしたい!」という想いで書店に足を運び、手に取ったのがヒレガス本です。この本に出会わなければ、AquaSKK の開発をすることもなかったなぁと、しみじみ思います。


ヒレガス本は自習型のテキストで、実際に手を動かしながら読み進めることで、理解が深まる構成になっています。導入部に Objective-C の言語仕様について解説がありますが、これが予想外にコンパクト。「え、たったのこれだけ?」と軽いショックを受けたのを覚えています。良くも悪くも、C++ の巨大さ・厳密さ・神経質なところに慣れていたので、Objective-C のゆるゆる加減、フレンドリーな感じが特に印象的でした。まあその後、実行時には冷たくあしらわれることも学びましたけどね。


Objective-CCocoa の基本については、この二冊でたぶんもう大丈夫。あとは Carbon の体系的な知識を早いところ獲得したいです。