Apple Human Interface Guidelines

ADC には、ユーザーインタフェースに関する優れたガイドラインが用意されています。Part I を読むだけでも充分参考になるのですが、個人的に「同感」というところを紹介してみたいと思います*1。

Apply the 80 Percent Solution

During the design process, if you discover problems with your product design, you might consider applying the 80 percent solution―that is, designing your software to meet the needs of at least 80 percent of your users. This type of design typically favors simpler, more elegant approaches to problems.

If you try to design for the 20 percent of your target audience who are power users, your design may not be usable by the other 80 percent of users. Even though that smaller group of power users is likely to have good ideas for features, the majority of your user base may not think in the same way. Involving a broad range of users in your design process can help you find the 80 percent solution.

以下、超訳

「80% 解決法」を使おう

設計上の問題に突き当たった時には、「80% 解決法」を検討して下さい。つまり、少なくとも 80% のユーザーを満足させる解決方法を考えるのです。大抵の場合こうすることで、問題への対処がシンプルかつ洗練されたものになります。

もし 20% のパワーユーザーのために設計してしまったら、残り 80% の人にとっては不便なものになってしまう恐れがあります。パワーユーザーは機能に関して優れたアイデアを持っているかもしれませんが、大多数の人は同じようには考えないものなのです。「80% 解決法」を見つけるには、多数のユーザーと一緒になって設計を進めていくことが大切です。

AquaSKK の状況を見てみると、カスタマイズという面では 80% 向けに環境設定、20% 向けに config というように、異なるユーザー層に対処すべく複数の方法が用意されています。僕が考えたわけではありませんが、なかなか良い折衷案ですよね。

問題は往々にして自分自身がパワーユーザーになり、20% の(あるいはそれ以下の)狭い範囲の人を満たすような機能を追加してしまうことです ;-) 気をつけないといけませんね。

*1:なんとなく、シリーズ化しそうな予感