続:protobuf
protobuf に関する巷の反応にいささかウンザリしている Google 社員の blog を見つけました。
http://diveintomark.org/archives/2008/07/12/protobuf
最後の段落を引用してみます。
Comparisons to other data formats was, I suppose, inevitable. Old-timers may remember ASN.1 or IIOP. Kids these days seem to compare everything to XML or JSON. They’re actually closer to Facebook’s Thrift (written by ex-Googlers) or SQL Server’s TDS. Protocol buffers won’t kill XML (no matter how much you wish they would), nor will they replace JSON, ASN.1, or carrier pigeon. But they’re simple and they’re fast and they scale like crazy, and that’s the way Google likes it.
意訳:
既存のデータフォーマットと比較されるのは、まあ、避けられなかったと思う。ベテランなら ASN.1 や IIOP を思い浮かべるだろう。最近の若者はなんでも XML や JSON と比べたがるようだ。でもどちらかと言えば、Facebook の Thrift(元 Google 社員が書いた)や SQL Server の TDS に近い。Protocol Buffer は XML を殺さないし(たとえ、どれほどそう望んだとしても)、JSON や ASN.1、あるいは伝書鳩を置き換えるわけでもない。ただシンプルで高速で素晴しくスケールする。これが Google の好きなやり方なんだよ。
たぶん本当にそうなんでしょうね。でも、彼らが望む望まないに関わらず、Google の一挙手一投足が注目を浴び、議論を巻き起こすのはもはや避けられない。Ted Neward も protobuf に関するエントリの最後でわざわざこう書いています。
http://blogs.tedneward.com/CommentView,guid,98ba2332-0f84-4697-b165-87ee357309cb.aspx
Don't lose sight of the technical advantages or disadvantages of each of those solutions just because something has the Google name on it.
意訳:
Google の名を冠しているからと言って、技術的な強みや弱みに関する考察を省くのはまずい。
さて。
個人的に protobuf が使えそうな場所を探してみたのですが、意外と見つからない、というのが正直なところですね。新旧のデータを混在させながら段階的にシステムを更新していく案件もないし、爪に火を点すようにしてチューニングするほど深刻でもない。まあ、住んでる世界が違うしなぁ。
それよりも、移行スクリプトを進めないと。