近況報告

すっかりご無沙汰しています。

心身ともに健康そのものなのですが、昨年末から色々な事がありまして、今一つ AquaSKK に取り組むという気持ちになれませんでした。でも、そろそろ春めいてきたことだし、気分一新動き出そうかと思っているところです。まずはリハビリがてら AquaSKK スレにご挨拶しようかと思ったらアク禁で出鼻を挫かれたので、こちらに書いてる次第です。まあ、そういうこともありますね。

ところで先日、とうとう Stroustrup によるプログラミング初学者本を Amazon UK で購入してしまいました。

Programming: Principles and Practice Using C++ (Developer's Library)

Programming: Principles and Practice Using C++ (Developer's Library)

ようやく Chapter 8 まで読み進めたところですが、ちょっと過保護すぎやしないかと思うくらい充実した内容で驚いています。各 Chapter の扉に置かれた箴言と概略を読んでめくると、明快で率直な解説が続きます。そこには、突き放した感じや思わせ振りな所が全くありません。大切なポイントを強調する時には、余白に丸いマーカーが配されます。「概念と技術」の青、「助言」の緑、「警告」の赤といった具合。

文中には時折 Try this: というブロックが設けられ、読み進めてきたことを理解できたかどうか確認できるようになっています。さらに各 Chapter の終わりにはプログラミング主体の Drills*1、知識を定着させるための質問が並んだ Review*2、重要な単語群の Term*3、挑戦的な課題である Excercises*4、そして締め括りの Postscript が置かれます。

この本には、世界をより良くするためにはプロフェッショナルなプログラマーの育成が不可欠であり、そのためには最善を尽くすという Stroustrup の想いがぎっしりと込められているわけです。特に「Computers, People, and Programming」と題した Chapter 1 では、現代の生活がもはやソフトウェアなしでは成立不可能なことを挙げ、プログラミングとプログラマーの重要性を説いています。プログラミングを習得する過程で適性に不安を覚えたり、その価値に疑問を抱いた時に再び読み返すと、ふつふつと力が湧いてくるような内容です。

いつか日本語化されて、多くの人に読まれる本になって欲しいですね。

*1:変数をサポートする簡易計算機の実装を学んだ後で、Change the "declaration keyword" from let to #. など

*2:Why it is a good idea to build program incrementally? など

*3:scaffolding、feature creep など

*4:Suggest three improvements (not mentioned in this chapter) to the calculator. Implement one of them.