今年を振り返って

AquaSKK の開発が停止状態のなか、半ばキレ気味にスタートした AquaSKK Patch Project。これが今年の 6 月。その後、sf.jp へプロジェクト申請して、本格的なメンテナンス活動を開始しました。


候補ウィンドウの改善や入力モードのアイコン表示、安定性の向上、ASCII モードと U.S. の互換性向上といった課題に取り組み、それなりの結果が残せたかな、と思います。その一方で、細かいバグや、Dvorak が効かなくなるなどのデグレもあり、古くからのユーザーさんには迷惑をかけてしまいました。来年も引き続き、新機能の追加だけでなく、細かな使い勝手を左右する質の向上についてもバランス良く取り組んでいきたいです。


AquaSKK の開発に深く関わるようになって思うことの一つは、全体的な見通しの良さにとても助けられているな、ということです。バグを修正する時にも、機能を拡張する時にも、もともとの設計思想に大きく依存しますが、AquaSKK では比較的スマートにメンテナンスできています。これはまさしく、オリジナルの作者である pho さんの功績だと思います。


それと、Input Method のデバッグは大変だなぁということ。機能追加中に OS ごと不安定になるのは日常茶飯事です。普通のアプリと違って OS に近いところで動くものなので、若干「素人お断り」的な敷居の高さもあります。ただ、それはそれでチャレンジ意欲が沸くところでもあります。


そして最後に、やはり開発は楽しいということ。自分の指先からモノを作り上げる喜びがそこにはあります。丁寧なモノ作りをして、それを使ってくれる人がいるというのは、考えてみると、とても幸せなことです。


いつまで続くかわかりませんが、来年もまた頑張っていきたいと思います。皆様良いお年を。