Leopard Developer Tools Overview

http://developer.apple.com/leopard/overview/tools.html
公開されましたね。主なトピックは以下の通り。

Xcode 3.0
  • コードエディタを大幅に改善
    ハイライトや補完がより高速・正確に。普段は emacs ばかり使ってますが、気になるところです。
  • 編集・ビルド・デバッグ機能をコードエディタに集約して統合
    デバッグは便利になりそうです。というか、今までの gdb インタフェースが貧弱すぎですね。
Objective-C 2.0
  • 高速なガベコレ
    無効にもできますが、Xcode 3.0 内部ではこのガベコレを使っているらしいので、かなり性能はいいのでしょう。
  • 簡易イテレーション
    たとえば、array の中身を全てログに出す場合以下のように書けます。便利かも。
for (NSString *string in array) {
  NSLog(@"string is: %@", string)
}
  • @property の導入
    foo.bar などの dot notation が使えるように。個人的にはいらない気もしますが、嬉しい人もいるでしょう。
その他
  • Interface Builder 3.0: リッチインタフェースを手軽に構築
    Core Animation 対応は、ちゃちゃちゃっとできてしまうようです。個人的には IB を使わずにやるにはどうしたらいいのか、というほうが気になります。
  • Xray: プロセス状態を可視化
    プロセスのパフォーマンスを測定したり、詳細な状態を把握するレントゲンツール。インタフェースがいかにも Apple
  • Project Snapshots: 短いスパンでコードの履歴保存
    CVSSubversion を使うのは大袈裟かなぁという時に。これは使えそうです。
  • Dashcode
    個人的には興味がありませんが、開発者の裾野を広げる効果は期待できそうです。

AquaSKK のほうは新エンジンの設計もかたまってきたので、まずは辞書関連のインタフェースを UTF-8 化するあたりから着手しようと思っています。Leopard が出る頃にはなんとか一段落できるようにしたいです。