AquaSKK 3.6 リリース

使い勝手の改善と細かなバグ修正を盛り込んだ 3.6 をリリースしました。全ての AquaSKK ユーザーにバージョンアップをお勧めします。

なお、TSM 版の AquaSKK はこれが最後のバージョンになります。不具合にはなるべく対応したいと思ってますが、機能追加や改善要望が反映されることはたぶんありません。かわりに、Input Method Kit に対応した IMK 版 AquaSKK の開発にシフトしていきます。

これまでは TSM 版 AquaSKK にレガシーエンジンと新エンジンの両方を搭載し、任意に切り替え可能にすることで緩やかに移行する予定でしたが、Leopard では TSM 版と IMK 版の AquaSKK が同時使用できるとわかったので、素直に IMK 版を開発していくことに決めました。

skkserv のポート番号がかぶるとか、ユーザー辞書を共有できない、といった問題がいくつかありますが、安定した入力環境を維持しながら新エンジンに移行したい、という当初の目的は達成できそうです。

新エンジンの開発と言っても辞書関連のコードは大部分がそのまま流用できます。また、今までコツコツ書いてきたコードもあるので、時間さえ取れれば意外とスムーズにいくかな、と楽観してます。

せっかくの新エンジンなので、TSM 版の機能にプラスして:

  • 候補ウィンドウでカーソル移動をサポート
  • Leopard の辞書と連動したアノテーション表示
  • 各種 Web サービスとの連動
  • TAB 不要の自動ダイナミック補完
  • TAB に連動した暗黙的サーバー補完
  • 見出し語に限らないグローバルな補完(≒ dabbrev のように M-/ 等で明示的に補完)
  • 単語登録と削除のインタフェース改善

といった付加価値をつけたいですね。ちょっと欲張りな気もしますが、今年も頑張ります。